PONAM-28Ⅲ 点検整備①
朝晩は、過ごしやすくなりましたが、昼間はまだまだ暑いですね。
PONAM-28Ⅲのアワーメーター(※1)が、25時間を超えたので
初めてのエンジンオイル交換など、点検整備を行いました。
PONAM-28Ⅲのエンジンは、排気量 2,982cc、185馬力のディーゼルエンジンが2基搭載されています。
まずは、古いエンジンオイルを抜きます。車のように、下側からオイルは抜けないので、上からポンプで抜きます。
オイルエレメント(オイルフィルター)も一緒に交換します。
エンジンオイルと、オイルエレメントは、あまり乗らない方でも、1年に1回は交換した方が良いですね。
良く乗られる方(100時間を超える)は、半年に1回、または100時間ごとのペースで、
エンジンオイルを交換してあげると良いです。
以前、ボートライセンスインストラクターをしている時に、受講生の方から
エンジンオイル?ってなんで入れるんですか?と、聞かれる事がありました。
エンジンオイルの役目は、大きく分けると5つあります。
①潤滑 ②冷却 ③洗浄 ④気密 ⑤防錆 です。
まず「潤滑」ですが、エンジンは金属で出来ていますので、エンジンオイルが無いと
金属同士が擦れて壊れてしまいますので、エンジンオイルが、金属と金属の間に入り
金属の摩擦を軽減してくれます。
金属同士の摩擦により生じる「熱」をエンジンオイルで軽減するのが、「冷却」です。
エンジン内部も、汚れていくのでエンジンオイルが「洗浄」もしてくれます。
エンジン内部の部品も、ピストンとシリンダーの間に隙間が少し空いているように
出来ています。なぜ隙間を少し作っておくかというと、ピッタリに作ってしまうと、
熱などで部品が膨張して動かなくなってしまうからです。
エンジンオイルは、その部品と部品の隙間を埋めて「気密性」を高めます。
エンジン内部で発生する 錆(サビ)などもエンジンオイルが防ぐので「防錆」の役目もしています。
エンジンオイルが劣化すると、これらの性能がすべて落ちるので、エンジンには良くありません。
早め早めにオイルの交換をするようにした方が、エンジンには優しいですね。
※1 ボート・クルーザーには、走行距離メーターなどはついていないので、
代わりにエンジンが始動していた時間が分かる アワーメーターが付いています。